システムエンジニアとプログラマーの違い

IT業界において、システムエンジニアとプログラマーは、よく混同される職業です。しかし、この2つは厳密には異なっています。
そもそもプログラマーとは「プログラムする人」であり、これは必ずしも職業を意味していません。もちろん職業をプログラマーとしてキャリアを積んでいる人もいます。しかし、職業がプログラマーである人は、IT業界で絶対数としては少ないという現実があります。
これに対し、システムエンジニアは実際にはプログラマーを兼ねることが多く、銀行や証券など、いわゆる基幹系システムの構築はプログラマーと呼ばれる人はほとんど関わらず、システムエンジニアと呼ばれる人たちの独壇場です。

システムエンジニアが扱うプログラミング言語は、最先端のものというよりは数年前のものであることが大半であり、いわゆるバリバリのプログラマーに求められるスキルである最先端のプログラミングテクニックを使えないことが多いです。
また、システムエンジニアが扱うシステムはあまりにも規模が大きいため、全体を扱うというよりも部分を担当するケースが多く、そうした仕事に面白みを感じられなくてシステムエンジニアを辞めてプログラマーとして働ける環境に転職するケースもあります。
学生の頃からプログラミングに夢中になっている人は、自由度の高い職業であるプログラマーの現場を選ぶか、自分で会社を立ち上げるなど、とにもかくにも早くキャリアを積み重ねるために容易に就職という手段を選ばない傾向もあります。